3日目|凍結路と白濁の湯、そして青森の夜へ

早く寝たおかげで、目が覚めたら思っていたよりもしっかり眠れていた。外はまだ暗く、静かな朝……と言いたいところだが、ここは道の駅おがち。周囲ではトラックのエンジン音が鳴り始めていて、それに起こされたような感覚もある。

それでも、マイナス3度という外気温の中で、これだけ快適に眠れたのは間違いなくポータブル電源と電気毛布のおかげだ。電気毛布にくるまって寝袋に入れば、寒さはほとんど感じない。冬の車中泊は「装備で決まる」というのを改めて実感した朝だった。

今日はここから、新宿温泉方面を目指す。途中で寄れそうな場所があれば立ち寄りたいが、何より心配なのは路面状況だ。


凍結だらけの朝、ゆっくり慎重に

コンビニに立ち寄ると、夜間は熊侵入防止のため自動ドアが手動になっていた。「まだこんなに寒いのに熊おるんか……」と、東北の自然のスケールを改めて思い知らされる。

そこから先、路面は完全に凍結。特に鶴の湯へ向かう分かれ道から先は、正直これまでの旅で一番ハードな道だった。

スピードは10km〜20km程度。それでも止まりにくい。カーブではずっと滑っている感覚があって、ハンドル操作にも神経を使う。

怖さはあったけど、不思議と嫌ではなかった。「東北の冬を走っている」という実感が、妙に楽しかった。


鶴の湯温泉|白濁の湯を独り占め

たどり着いたのは鶴の湯温泉。結果から言うと、最高だった。

なんと一番風呂。お湯は白く濁っていて、少しぬるめ。でもそれがちょうどいい。体の芯からゆっくり温まっていく感じがたまらない。

隣の湯も誰もおらず、完全に貸切状態。「これは反則やな」と思いつつ、記念に写真も撮らせてもらった。

風呂上がりは、アルパこまくさの広い駐車場で少し車を動かして気分転換。その後、いよいよ青森方面へ向かう。


雪より怖いのは、氷むき出しの道

行きは氷がむき出しで、とにかくツルツル。帰りは雪が積もっていて、むしろそっちの方が滑らないという不思議な感覚だった。

途中、田尻湖の近くを通ると、風が強く波も荒れていた。周囲の民宿や旅館、ペンションはどこか寂しげで、観光客も少なそうな雰囲気。季節と場所が重なると、こういう空気になるんだなと感じた。


道の駅あにで昼食…うーん、微妙

道の駅あにで昼食。ご当地っぽいメニューはあまりなく、「うさぎラーメン」は売り切れ。仕方なく選んだ馬肉ラーメン。

正直に言うと、「まずくはないけど、特別おいしくもない」。

こういう日もある。


雨、雷、暗さ…今日はハズレ日か?

道の駅を出ると、雪ではなく猛烈な雨。雷も鳴り続けていて、運転がかなりしんどい。

秋田から青森にかけての道は、山の中が続き、路面もあまり良くない。これまで比較的走りやすかった分、余計にギャップを感じた。

まだ13時46分なのに、外は夕方のような暗さ。「この雨が雪に変わったらどうなるんやろ」と考えるだけでゾッとする。

青森県に入っても、雨は止まず、気力も少し削られていく。


年末警戒と、ちょっとした笑い

青森県に入ってすぐ、道の駅いかりがせきでトイレ休憩。すると、年末警戒中の警察に声をかけられ、靴に貼る反射シールを配っていた。

正直、めちゃくちゃ方言きつくて、ちょっと笑ってしまった。こういう何でもない出来事が、旅の記憶に残ったりする。


青森ワ・ラッセと、夜の繁華街

夕方、青森ワ・ラッセに到着。迫力満点のねぶたをしっかり堪能して、今日の観光はここで終了。

通り道に繁華街があったので、今日はここで飲んで寝ることにした。少し離れた安い駐車場に車を止め、歩いて街へ向かう。

店をいくつか見て回り、選んだのは三代目 網元鮮魚水産。

決め手は、飲み放題があることと、青森のうまいもんが食べられそうだったこと。

しめ鯖、そして「ニシンの切込み」。「これなんや?」と思いながら食べたけど、完全に酒のアテだった。

飲み放題も終わり、しっかり飲んだ。今日はもう寝るだけ。


3日目を終えて

凍結路、白濁の名湯、荒れる天気、そして青森の夜。正直しんどい場面も多かったけど、それも含めて旅だなと思う。

今日は雨でハズレ日っぽかったけど、それでも鶴の湯に入れた時点で、十分当たりだった。

明日はまた違う景色が待っているはず。

4日目|−10℃の酸ヶ湯、吹雪の先に見えた最北端と海の温泉 |