4日目|−10℃の酸ヶ湯、吹雪の先に見えた最北端と海の温泉

朝5:00、目が覚めた。
場所は青森駅前の繁華街近くの駐車場。
外を見ると、昨日までとは明らかに違う世界が広がっていた。

雪が積もっている。
車は完全に凍っていて、フロントガラスは白く曇り、ドアも一瞬ためらうほど冷たい。
外気温はマイナス4℃。
とりあえずエンジンをかけて、車を溶かすところから一日が始まった。


酸ヶ湯へ向かう朝

まずは酸ヶ湯方面を目指す。
道の駅がなさそうだったので、途中でコンビニに寄り、歯を磨く。
そのあと、吹雪の中でガソリンを入れるという、なかなか修行みたいなスタートになった。

あまりにも早く酸ヶ湯に行っても寒いだけだ。
そう思って、途中の道端のパーキングでもう1時間だけ仮眠をとることにした。


酸ヶ湯温泉、雪が多すぎる

再び走り出し、酸ヶ湯温泉に到着。
……したものの、雪が多すぎて駐車場に入れない。

正直、一瞬ひるんだ。
それでもなんとかスペースを見つけて駐車。
ワイパーを立て、雪対策をしてから建物の中へ。

ところが、ヒバ千人風呂は女性専用時間ということで9時から
まだ時間があるので、先に内湯に入り待合室でしばらく待つことにした。

到着時の気温はマイナス10℃
建物の中にいても、空気の冷たさが身体に染みてくる。


千人風呂の迫力と、酸ヶ湯の本気

時間になり、いよいよ入浴。
まずは念願のヒバ千人風呂へ。

これはもう「風呂」というより空間だ。
広さ、湯気、木の匂い、そして静かな熱。
体の芯から一気に温まっていく。

酸ヶ湯を一通り堪能。
外に出ると、雪はさらに激しくなっていて、

スカイライン(八甲田・酸ヶ湯ルート)は完全に別世界。
テレビカメラも来ていて、ここがいかに“特別な場所”かを実感する。

この時点で気温はマイナス6℃


山を下ると、別の青森があった

酸ヶ湯から下る道は、ずっと雪道だった。
それでも不思議と怖さより楽しさが勝っていた。

慎重に走りながら、
「こういう道を走るために、この旅をしてるんだよな」
そんなことを考えていた。

下界に降りてくると、空が明るい。
天気もよく、気温はマイナス3℃
青森市内に戻ってきても、車は相変わらず凍ったままだ。

次の目的地大間へ向かう。


海沿いの道と、突風と、地震

海が見えてきた。
しばらくは海沿いの道を走る。

外に出ると、体が持っていかれそうなほどの強烈な風。
店も少なく、昼食はコンビニで食べる。

そのとき、車が大きく揺れた。
直後にスマホを見ると、地震速報

移動中、風車が無数に立ち並ぶエリアにも遭遇した。
数の多さに、ただただ圧倒される。

途中、吹雪で前がほとんど見えなくなる瞬間もあったが、それでも進む。


本州最北端・大間

ついに大間に到着。
写真を撮り、「本州最北端」の空気をしっかり吸い込む。

風が強すぎて雪は積もらないようだ。

海の向こうには北海道が見えている。
距離は近いのに、まったく違う世界に感じた。

一番北のお土産屋さんでお土産を購入。
ただ、風があまりにも強すぎる。
長居は無理だと判断し、早めに戻ることにした。


海を見ながら入る、450円の温泉

戻る途中で下風呂温泉海峡の湯に立ち寄る。
これがまた、最高だった。

硫黄の温泉で、体にじんわり広がる。
ロケーションは海沿い。
湯船から海が見え、条件が良ければ北海道まで見える。

これで450円
正直、安すぎる。

シャンプーとリンスは別売りで60円。
最初は一人だったが、次第に漁師のような人たちが増えていく。

観光地ではなく、生活の中にある温泉。
こういう場所に入れるのが、一人旅の醍醐味だと思う。


八戸へ、静かな夜

温泉を出て、八戸を目指す。

途中、六ヶ所村の原発関連施設らしき場所を通過した。
そこから一気に車が増え、
「ここで何人くらい働いてるんやろな」と、ふと考えた。

八戸に到着。
本当は何か食べようと思っていたが、渋滞がひどい。
無理はせず、コンビニで買い出しをして、ビールを飲んで今日はここまで。

寝る場所は漁港近くのコンビニ。
外を見ると港が見える。

なぜか、どの船もエンジンをかけている。
これから出るのか、準備なのか。

理由は分からないまま、その光景を眺めながら、静かに4日目が終わった。

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