2025年夏・九州縦断ドライブ旅レポ(2日目)

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◆ 2日目:8月10日(土)

▶ 唐戸市場へ立ち寄り、関門海峡を越えて九州へ

朝7時半に新山口の「ホテル アームゼ」を出発。外は超豪雨で、視界も悪い中を一路下関方面へ。8時半ごろ、まだ本州側の下関市にある唐戸市場に到着。すでに多くの観光客でにぎわっており、活気にあふれていた。
市場ではウニ、ヒラマサ、マグロの握り寿司に加え、かきの焼き物やふぐの唐揚げなども味わう。どれも新鮮で、朝から贅沢な時間を堪能。食べ歩きの後は館内をぶらぶらと散策し、お土産を眺めながらゆっくり過ごした。また、車内で食べる用にエビの唐揚げ(ぷりぷりした食感の“エビプリなんとか”みたいなやつ)と、イカの天ぷら風唐揚げも購入し、どれもめっちゃ美味しくて、満足気分で車へ戻った。
その後、唐戸市場を出発し、関門橋の手前で見えた海の景色を最後に、本州側から関門トンネルを通って九州へと入った。
熊本を目的地にナビでセットすると、なぜか北九州の市街地を通る都市高速のようなルートに案内された。「どうして?」と思っていると、どうやらお盆の帰省ラッシュの影響で高速道路の広範囲が渋滞しており、ナビがそれを回避するためにあえて遠回りのルートを選んでいたようだった。


▶ 熊本へ南下、大雨の気配

10時過ぎ、市場を出発して熊本へ向かう。途中から強烈な大雨に見舞われ、今までこの辺では経験したことのないような土砂降りだった。高速道路はまるで川のようになり、タイヤの下から水しぶきがあがるほど。さらにお盆の規制ラッシュも重なり、あちこちで渋滞が発生。大雨で前も見えづらく、前の車が巻き上げる水しぶきで視界は最悪。それでも慎重に進むしかなく、まさに貴重な体験となった。途中スマホを確認すると、熊本県には大雨注意報が発令されていた。


▶ 上色見熊野座神社:幻想の森と霧の石段

知らない土地で、距離感もわからず、インターチェンジや地名も聞きなれないものばかり。どれくらいで着くのかも見当がつかず、ナビの到着予想時間だけが頼りだった。そんな不安なドライブを続けながらも、なんとか15時台には目的地である上色見熊野座神社に到着。到着時にはちょうど雨も落ち着いてきていて、少しラッキーだった。しかし境内には中国人観光客の団体がたくさんおり、中には雨の中を自転車でツーリングしてきた人たちもいて驚いた。
阿蘇のふもとにあるこの神社は、参道から神秘的な雰囲気が漂っていた。霧と雨がさらに幻想感を強調し、写真では伝えきれない静けさと荘厳さがあった。
傘をさしながら、苔むした石段を一段ずつ登る。到着時は疲れていたが、参拝後はなぜか気持ちがすっきりしていた。
そのあと境内を少し散策していると、上の方から降りてくる人を見かけて、「まだ上に何かあるんだ」と思い、自分たちもさらに上へ登ってみることにした。すると、大きな岩が空洞になった場所があり、霧に包まれていてとても幻想的なスポットだった。そこで写真を撮り、満足感を胸に車へ戻ることにした。
車にもうすぐ到着するというところで突然の豪雨に見舞われたが、なんとか濡れずに駐車場までたどり着いた。神社の駐車場にはご朱印所もあり、ご朱印をいただいてから車へ乗り込み、熊本市内のホテルへと向かった。
その途中、スーパーに立ち寄ってお土産を買い込むことに。妻は、ほし★さんというメーカーの長麦味噌を頼まれていたのだが、これはスーパーでしか売っていないということで、なんとスーパーを二軒はしごした。無事に味噌を見つけて購入できたほか、どの醤油が美味しいのかよくわからなかったが、ラベルに書かれたコメントを参考にして、良さそうなものを選んで購入した。九州の醤油は輪島の醤油に似ていて、ほんのり甘みがあるのが特徴。せっかくなので、お土産として持ち帰ることにした。
さらに、九州限定のスナック菓子もいろいろと手に取り、私は袋いっぱいに詰め込み、妻はそれ以上に爆買い状態。旅の途中でのお買い物も、また楽しいひとときだった。


▶ 熊本市内へ移動・GRホテルへチェックイン

夕方6時前に熊本市内の「GRホテル熊本」に到着。館内は新しく、スタッフの対応も丁寧。
夕食は熊本名物の馬刺しと郷土料理を楽しむ。この日は、1日目に予約せずに居酒屋に行ったら入れなかった反省を活かし、妻が事前にお店『酒庭菜園 獅子まる』を予約してくれていた。おかげでスムーズに席に着け、美味しい馬刺しをじっくり堪能できた。
中でも印象的だったのが、馬のレバー。私も初めて食べたが、そのコリコリとした食感に驚き、妻と二人で「これ本当にレバー?」と話しながら、スマホで調べるほどだった。クセがなく、まったく臭みもなくてとても美味しく、「これはまた食べたいね」と話すくらいの新しい発見だった。
食事のあとは、夜のアーケード街をぶらぶらと散策。地元の雰囲気を楽しみながら歩いているうちに、気になる居酒屋を見つけて2軒目へと突入。軽く飲み直しながら、熊本の夜をもう少し楽しむことにした。
2軒目を出てそろそろホテルに戻ろうと思ったところ、張り得ないほどの豪雨に見舞われた。私はクロックスを履いていたので、なんとか濡れながらも歩けたが、妻はスニーカーだったため、足元がびしょびしょに。場所によっては足首まで浸かるような水たまりもあり、深さに驚くほどだった。しかも傘をさしていたにもかかわらず、なぜか傘の内側からも雨が染みてきて、まるで傘の中で雨が降っているかのような状態だった。
その後、ホテルに戻ってシャワーを浴び、一日の疲れを流してから就寝した。
……が、深夜には緊急の気象情報や警報の通知が4回か5回ほどスマホに届き、そのたびにアラームが鳴って目が覚めた。音の大きさと頻度でなかなか熟睡できず、少し寝不足気味の夜となった。